高祖年譜攷異
高祖年譜攷異
こうそねんぷこうい
日諦(建立)、日耆(玄得)安永八年(一七七九)共著。
漢文体三巻、天明元年(一七八一)刊行。
後に日英(英園)によって改訂され弘化四年(一八四七)に再刊された。
『高祖年譜』の条目、語句を詳細に記してあり、一双をなすものである。
日蓮聖人の伝記に関しては遺文に根拠を求めて構成し、加えて、『録内啓蒙』『朝師見聞』等の註釈書、『本化別頭仏祖統紀』、『高祖本紀』等の伝記を並記してある。
一般歴史事項に関しては、遺文の記述による他『史紀』『高僧伝』『吾妻鏡』『王代一覧』等を列記し考證を加えている。
また聖人伝中の教義に関する説明は、『法華文句』を始めとする多くの章疏を用いている。
『高祖年譜』では遺文を編年に配しているが、本書でその系年を考証している。
初刊本と弘化本はほほ同じ内容であるが、弘化本は、日英が補足する際に「英曰」として改訂を加えている。
なお『高祖年譜』『高祖年譜攷異』は会本として『日蓮宗全書』に収められている。