高祖年譜
高祖年譜
こうそねんぷ
日諦(建立)・日耆(玄得)安永八年(一七七九)共著、一巻漢文体。
天明元年(一七八一)刊行。
後に日英(英園)によって改訂され、弘化四年(一八四七)に再刊された。
初刊本は三八紙であるが、弘化本は補足して五二紙となっている。
内容は貞応元年(一二二二)日蓮聖人の生誕、家系の記述に始まり、弘安六年(一二八三)六老僧が遺文編集を門下に告げたことまでが列記され、日像の三黜三赦、大覚の祈雨のことも併記されている。
また遺文撰述も年代順に配分されて記されている。
初刊本で は一人の対告衆に数通の消息がある場合は一通のみを載せ、他のものは、これを『高祖年譜攷異』に列しているが、弘化本は全て本書に載せている。
更に門下子弟の事蹟については、初刊本はこれを『本化別頭仏祖統紀』に採っているが、弘化本は『本化別頭仏祖統紀』が刊行された後であるため省略された記述である。
日蓮聖人伝の刊行は慶長六年(一六〇一)の『日蓮聖人註画讃』から慶応三年(一八六七)の『日蓮大士真実伝』にいたる二七〇年の間に四〇回を数える。
本書はこの中頃に刊行され、小川泰堂は、漢文体で一般には難読としながらも、『元祖化導記』、『註画讃』、『本化別頭仏祖統紀』等と本書を並べて、「善尽し美をつくす」と称している。