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本化別頭仏祖統紀

ほんげべつずぶっそとうき #3343

本化別頭仏祖統紀

ほんげべつずぶっそとうき

三八巻。六牙院日潮(一六七四-一七四八)著。 亨保一六年(一七三一)脱稿。明治四四年(一九一一)刊。
本書は台の志盤の『佛祖統記』(文永六年=一二六九=撰)に準ったもので、本紀・世・列伝に分けられている。 本紀では釈尊上行菩薩・日蓮聖人の三紀を述べ、世家では六老僧に日常・日像を加えた八祖を記し、別伝においては中老・直授・延山・両山・顕山・光山ならびに諸山を列し、更に別頭眞隠・比丘尼・優婆塞・優婆夷に分けている。 志盤の『祖統記』が天台一宗の正史を述べているのに模し、日潮はこれに因んで「本化別頭」の四字を冠し、本宗伝統の正史を列伝体の形式で述べたのである。 別頭の用語は、恵明日燈の著『別頭四十二章』の題名より得たものであろう。本書が日蓮聖人の四五〇遠忌を期して亨保一六年に脱稿されたことの意義は大きい。
本書の特質は、叙述にあたっては批判を避け、専ら鑽仰的な記述に努めている点にある。 従って、資料の取扱方に玉石混淆を免かれない。 殊に、本紀のなかの上行伝などは史学の立場からすれば逸脱したものであるといわざるを得ない。 しかし、日潮はこれによって釈尊と日蓮聖人との教学的連係を論じ、台当相違の分別を簡明しようとしたのであり、そこに日潮の信仰意識をみることができよう。
もとより、後世の史から種々の批判もあるが、しかし、その当において、これだけの広汎な資料を収集、構成し、まとめた功績は大きい。

【補記】飯高檀林化主などを経て、元文元年(一七三六)身延山久遠寺三六世法主・六牙院日潮(一六七四-一七四八)の代表的著作。日蓮聖人や六老僧をはじめとする日蓮宗諸師の伝記を集成した。「本化別頭」(ほんげべつず)の本化とは「久遠実成の本地仏の教化」、別頭は「日蓮聖人の教えは天台大師や伝教大師を超えて、教主釈尊に直結する」の意味を含み、本書の題名は「法華経に基づくの精髄を継承する系譜」の意。

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