公場対決
公場対決
こうじょうたいけつ
公の場所において両者が相対して黒白を決すること。
日蓮聖人によれば、為政者の面前において、法華宗対諸宗の優劣を決する宗論のことをいう。
すなわち不施(謗法者に対する供養を止め、生計を奪う等の経済的圧力を加えて、正法に帰入させる方法のこと)の実施には(1)国主の権威による。
(2)個人的折伏による(より効果的にするために国家諫暁と宗論・公場対決がある)等の方法があるが、(1)が事実上実現不可能であるから、公場対決によって諸宗の迷蒙を破り、一挙に諸宗の僧侶を法華の正法に帰入させ、ひいては全国民に正法の所在を明らかにさせることが、聖人の希求であった。
故に『立正安国論』献白の意趣は、幕府の要路者に法華が最勝の教法であることを理解させることにあり、そしてこれと並んで宗論・公場対決を要求するのである(定一一二二頁)。
しかし当然予想されたところであったが、幕府はこれらの進言を容れず、いわゆる「大難四ケ度」(定五五七頁)の法難を加えたのである。
のち日蓮門下は宗論・公場対決の実現を様々に試みている。