日海(和泉房)
日海(和泉房)
にっかい
(一三三六-八九)
字は蓮海、和泉房と号す。
上総藻原寺四世。
初め天台の学僧であったが、宗を改めて身延六世日院のもとに投じ一山の学頭を務めた。
下総中山(千葉県市川市)の学僧日祝や甲州小室(山梨県南巨摩郡)の日顕らはその講莚に臨んでいる。
著書に『三種教相見聞』一〇巻、『初心行者位見聞』一五巻、『本尊相伝』『末法行儀相伝抄』『己証類聚集』『法華三昧料簡抄』などがあり、教学上、見るべきものが多い。
なお日海は妙光寺に金塔を建立せんと発願し自他宗をえらばず勧進し六万貫をもって建立を終えた。
時に身延七世日叡より不受謗施を責められ直ちに登山して改悔したという。
康応元年九月八日に五四歳をもって示寂す。
《『日本仏教人名辞典』「日海」の項、宮崎英修『日蓮宗徒群像』》