妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

発願

ほつがん #4189

発願

ほつがん

誓願を発(おこ)すこと。
人々を救おうという願いや、悟りを求める心を起すこと。
発誓(ほっせい)と同じ。
法華経には発願と菩薩の発願が述べられている。
方便品に「我、本、誓願を立てて、一切の衆をして、我が如く等しくして異なることなからしめんと欲しき」と、仏陀釈尊の「如我等無異(にょがとうむい)という大慈悲の衆生救済の発願が語られ、その誓願成就のために菩薩に「宜しく大願を発すべし」(宝塔品)と要請されている。
それを受けて「発如是誓言」(勧持品)と菩薩が弘教の誓願を発するのである。
に敬順したてまつるが故に、大誓願を発すなり。後の悪世に於いて、この法華経を護持し、読誦し、説かんと」(安楽行品)。
この文は勧持品の菩薩の誓願を述べたものだが、日蓮聖人はこの悪世弘通の菩薩誓願を身に体して、自らもまた誓願を発している。
『開目抄』の三大誓願がそれである。
このほか法華経宝塔品には「当発大願 令法久住」「此為難事 宜発大願」、薬草品には「未度者令度」とみえるのも発願にあたる。
本宗の法式における発願については、充洽園礼誦儀記に「願に通願あり、別願あり、通願は四弘誓なり。
余の別願は、各各随意に立誓するなり」とある。

《『遺文辞典』教学篇「発願」の項》

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