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三種世間

さんしゅせけん #209

三種世間

さんしゅせけん

三世間と同じで、衆生世間・国土世間・五陰の三つ。
出所は『大智度論』(巻四七)。
衆生世間とは、衆生(有情)、即ち生命あるものを指し、十界の衆生は種々の業因により万差の果を招いて、遷流(変化)して互いに差別ある状態にあるという。
土世間とは衆生の住む所を指し、天地山川草木土等の、有情でない自然界の全てをいう。
また五陰とは、前二者を構成する色・受・想・行・識の五つ。 色は物質を代表し、物質が他を礙(さまた)げるのを色陰質礙、心に対境を摂受するのを受陰領納、想像を巡らすのを想陰思想、動作に表す心の作用を行陰造作、を分別了解する心の能力を識陰了別という。
この三世間と十界、十如是によって一念三千が成立する。
観心本尊抄』に「百界千如は有情界に限り、一念三千は情非情に亘る」(定七〇三頁)とあるが、百界千如に三世間を相乗すると一念三千となり、その時始めて非情(草木国土)の成仏が可能となるといわれる。
《『遺文辞典』教学篇「三種世間(さんしゅのせけん)」の項、『日蓮辞典』「三世」の項》

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