妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

幣束

へいそく #1995

幣束

へいそく

幣束は昔から神の乗りものとされているが、幣を開いた形が人の衣帯を着けた姿に似ているからだといわれる。
しかし幣としては、それぞれの意味を持っているもので今これを大別すると「幣串のあるもの」「無いもの」に分けられ「幣串のあるもの」の中には大部分の幣束が入り、「無いもの」の部には道場の荘厳と邪気を防ぐための注連(しめ)幣がこれに入る。
またこれを細分すると、(1)神の乗輿としての幣(2)祈祷修法用の幣、(3)五段の霊気を乗せる幣、(人形幣を含む)、(4)本尊荘厳のための五段幣(疫神幣を除く)、(5)道場荘厳のための注連(しめ)幣(界縄を含む)、(6)修法の一つの要具としての幣である。
(1)は一般の幣束のことである。
(2)は身延積善坊流七五三の幣束加持用のもの。
(3)はそれぞれの祈祷、あるいは修法得脱の霊供養のためのもの。
(4)は御宝前荘厳に御本尊の脇に並べるもので五段幣(疫神幣を除く)等も安置される。
(5)も道場厳淨のためのもので、その一つは御宝前の前の上に連幣等の注連幣を下げて厳備し、その二は祈祷法座の上に十方よりの邪霊気を防護するため界縄を挙げて、修法師及び祈願主を守るのである。 因に界縄二十八宿幣の代りに、法華経二十八品を表す二十八組の幣。 二十諸を現す二十組の幣。 また連幣の代りに下げる幣などは皆「大しめ幣」をもってするが、このは大じめ幣といわずに「三幣」と別称する。
(6)は主として寄祈祷の場合であるが、寄に持たせる寄持幣。 寄の脇に置く腰かけ幣。 打竹打竹幣等がある。
これらの幣束は一般に法華神道幣束といわれ、流派によって幣束の数は一定しないが『法華神道幣束之巻』には一〇〇種類以上のものが図示されている。

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