妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

七五三

しめ #81

七五三

しめ

しめと読むは祝いではなく、祈祷修法要具の御幣のことである。
その用い方に二途ある。
その一は祈祷修法に用いるもの。 その二は御宝前荘厳に用いるものである。
その一は保一一年(一八四〇)書写の『身延流加行相承次第』(取意)によると、荒行の祖仙応坊日慧は身延七面大明神の御宝前に「七五三ノ御幣」を安置し、御夢想を授け給えと一千日の苦行をなし行満の夜子の刻読経中の日慧の前に「御幣」が躍り出た。 日慧は七面尊神、吾が願い納受せられたる御神意なりとこの幣を拝受した。 爾来この幣束をもって修法するに霊験顕著にして仙応坊の御夢想加持と称せられ、これが「此一流七五三の幣一本ノ相承也」といわれるものである。
その二の御宝前荘厳に用いるものは幣束ではなく、注連でそれぞれの口伝をその幣に書き込み、七五三に切って引縄にはさみ、御宝前の上に張り邪霊気の入るのを防ぎ道場を清浄にするのである。 古来七五三の幣そのものが邪気を伏するといわれるゆえんである。

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