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宗旨要解

しゅうしようげ #1731

宗旨要解

しゅうしようげ

一〇巻。 智朗日賢(一七三五-一八一六)述。
享和三年(一八〇三)日賢六九歳の、武州一ノ江妙勝寺隠棲中に著作したもの。
内容は台(台)当(本宗)相違の要旨と理二観の異なりを論じ、合せて一妙日導の『祖書綱要』の学思想を批判したものである。
本書は『祖書綱要』脱稿後十八年目に著され、中村檀林の了義日達の学系を継いだ日賢が、「本化別頭」の宗学復興をめざした『祖書綱要』に対して、再び檀林の趙宋天台研究の論題教学から山家・山外の問題を論決して四明智礼正統を強調し、この立場から天台の縛を脱がれんとした日導の観心的宗学を曲学として斥けるのである。 特に『祖書綱要』の信心当処六即を経ずして凡夫当体本有のまま成仏とする種脱の義を破して「記者(日導)は宗を扶けんと欲して還て此の過を生ず、鳴呼悲哉」を難じている。
その後日賢は『祖書綱要刪略』にならって、本書の要を抜萃し『宗旨撮要』一巻を述記している。
本書の論目を並べると「三千三諦事理体用」「観境真妄」「三千総別」「内外二境唯識実相二観」「色具色造草木成仏」「六即」「分段捨不捨」「情法即離」「台家今家宗旨同異」「三大秘法」となっている。
日導が台学心酔の弊を改めんとして聖人の独自な宗学を組織せんとしたのに対し、本書は日蓮教学を台学からみるという近世檀林学の風潮から脱していない。

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