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八大龍王

はちだいりゅうおう #723

八大龍王

はちだいりゅうおう

『法華経序品』に「八龍王有り、難陀(なんだ)龍王、跋難陀(ばつなんだ)龍王、娑伽羅(しやから)龍王、和脩吉(わしゆきつ)龍王、徳叉迦(とくしやか)龍王、阿那婆達多(あなばだつた)龍王、摩那斯(まなし)龍王、優鉢羅(うはつら)龍王等なり。
各若干百千の眷属と倶なり」とあって、法華経説法の会座に聴衆として参列したことが記されている。
(1)難陀龍王は歓喜と訳し、護法竜神の代表。
(2)跋難陀龍王は烏波難陀とも書き、亜歓喜と訳す。
難陀の弟で、『大雲経』の請雨曼荼羅では、輪蓋龍王の下にこの難陀・跋難陀兄弟二竜を中心として他の五大竜王がこれを囲繞している。
(3)娑伽羅龍王は娑竭羅とも書き、海と訳す。
古来、請雨法の本尊ともいわれ、千手観音二十八部衆の一つ、法華経提婆達多品の八歳の龍女はこの竜王の娘である。
(4)和脩吉龍王は婆素鶏、叉婆脩堅、筏蘇枳とも書き、多頭、九頭(くず)竜のこと。
(5)徳叉迦龍王は多舌、現毒、能損害者と訳す。
和脩吉の同胞で、怒ると人畜を凝視して直ちに命終させるといわれる。
(6)阿那婆達多龍王は阿耨達とも書き、無熱悩と訳す。
雪山頂の阿耨達池に住み、四大河を分出して人界をうるおす。
最も徳が高い。
(7)摩那斯龍王は摩那蘇婆帝とも書き、訳して大意、大力、大身、慈心、高意ともいう。
華厳経探玄記』第二に、「威徳有り、一切蝦蟇形龍の王となす」とある。
(8)優鉢羅龍王は青蓮華と訳し、青蓮華池に住む。
阿娑縛抄』等には、水天法を修する時、法華経の八大龍王を勧請し、供養する旨が記されている。
なお『陀羅尼集経』六、『瑜伽論』二等にも八大龍王があるが、多少の同異がある。
《『法華験家訓蒙、『遺文辞典』歴史篇「龍王」「娑伽羅龍王・娑竭羅龍王」の項、『岩波辞典』「八大竜王」の項

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