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八十種好

はちじっしゅごう #719

八十種好

はちじっしゅごう

「はちじゅうしゅごう」ともよむ。
菩薩の身に具足する八十種の好ましい相。
八十微妙種好、八十微妙相、八十随好、八十随好相、八十随形好、八十種小相ともいう。
菩薩の相好(そうごう)のうち、大相(大きな特徴・すがた)を三十二相といい、小相(小さな特徴・すがた)を八十種好という。
八十種好は、三十二相に遅れて成立したものとされる。
三十二相は転輪聖王も具足するが、八十種好は仏と菩薩のみが具足する。
八十種好の順序・内容については仏本行集経・方広大荘厳経・大智度論などに諸説があり、相異はなはだしく、一定ではない。
また、三十二相との出入りもある。
『大般若経』巻二四によると、(1)頂(頭頂)
をみることがない。
(2)鼻が高好で孔(あな)が現れない。
(3)眉は初月のようで紺瑠璃色。
(4)耳に輪輻の相があってたれている。
(5)身は堅実で那羅延のようである。
(6)骨際は鈎鎖のようである。
(7)身が一にまわるのが象王のようである。
(8)歩く足が地を去るのが四寸で文を現す。
(9)爪は赤銅の色のようで薄くてつやがる。
(10)膝骨は堅者で円好。
(11)身は清潔。
(12)身は柔軟。
(13)身は曲がらない。
(14)指は長く繊円。
(15)指文が荘厳。
(16)胍が深い。
(17)踝(くるぶし)がみえない。
(18)身につやがある。
(19)身が曲がりくねっていない。
(20)身が満足に調っている
(21)識は満足している。
(22)容儀は満足している。
(23)住処は安定して動かすことのできる者はいない。
(24)威一切にふるう。
(25)一切を楽観する。
(26)面長であるが大きくない。
(27)容貌を正して色をみださない。
(28)面が具足して円満である。
(29)唇は頻婆樹(びんばじゆ)の果実のようである。
(30)言音(ごんおん)は深遠。
(31)臍(へそ)が深くて丸い。
(32)毛が右旋している。
(33)手足が満足。
(34)手足が思いのままである。
(35)手文が明らかでまっすぐ。
(36)手文が長い。
(37)手文が断(き)れていない。
(38)一切の心ある衆生もみれは喜ぶ。
(39)面は広く姝好。
(40)面が浄満で月のようである。
(41)衆生が意のままに喜んで共に語る。
(42)毛孔(あな)から気を出す。
(43)口から無上を出す。
(44)儀容は師子のようである。
(45)進士は象王のよう。
(46)行法は鵝王のよう。
(47)頭(かしら)は摩陀那果のよう。
(48)一切の声分を具足している。
(49)四牙は白く利(するど)い。
(50)舌の色が赤い。
(51)舌が薄い。
(52)毛は紅色。
(53)毛は軟浄。
(54)眼は広長。
(55)孔門の相を具える。
(56)手足は赤白で蓮華の色のよう。
(57)臍は出ていない。
(58)腹は現れない。
(59)細い腹。
(60)身は傾動しない。
(61)身は重い。
(62)身は大きい。
(63)身は長い。
(64)手足は軟浄でつやがある。
(65)辺光がおのおの一丈にも達する。
(66)光が身を照らしていく。
(67)衆生を等視する。
(68)衆生を軽んじない。
(69)衆生の音声に随って不増不減。
(70)説法して著しない。
(71)衆生の語言に随って説法する。
(72)一たび声を出して衆生に報いる。
(73)次第があって因縁説法する。
(74)衆生は悉く相を観ることができない。
(75)観てもあきない。
(76)髪は長く美しい。
(77)髪に乱れがない。
(78)髪が旋(めぐ)って美しい。
(79)髪の色が青珠のようである。
(80)手足に徳相がある、の八十である。
《『遺文辞典』教学篇「八十種好(はちじっしゅごう)」の項、『岩波仏教辞典』「八十種好」の項》

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