開棺
開棺
かいかん
導師の引導にさきだって、副導師もしくは式衆が棺前に進んで開棺の文を唱える所作のこと。
釈尊ご入滅の後、入棺して葬送の際に、兜率天から御母摩耶夫人が別れのために降臨されたので、釈尊が金棺を開いて起ち上られたという故事に由来するものであるといわれているが、天台宗・浄土宗・禅宗などでは、「鎖龕(さがん)」「起龕(きがん)」という作法があって、鎖龕はすなわち入棺の儀、起龕は前述の故事に由来する開棺の儀であって、本宗の開棺は他宗における起龕と同様の意味をもつものと考えられる。
そして開棺、茶湯、霊膳と次第する場合には、下座より順次上座に及ぶように役配を定めねばならない。
また、唱える偈文には「五蘊三毒の迷雲を払うて五眼三智の覚月を見ん。
経に云く、開方便門、示真実相」を始め、数種の文が用いられている。
なお、作法の実際については『宗定日蓮法要式』(平成23年改訂再版 二八二頁)を参照のこと。