妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

遠妙寺(山梨県笛吹市)

おんみょうじ #4983

遠妙寺(山梨県笛吹市)

おんみょうじ

山梨県笛吹市に所在。 鵜飼山と号す。
江戸代、朱印地一〇石、境内七二三坪を領し、甲斐身延山客末の一つであった。
古くは、石和山鵜飼寺と称し、日蓮聖人による鵜飼の翁、済度の伝説がある。
これによると、鵜飼勘作の前身は、檀の浦合戦で敗れた平大納言時忠で、殺生禁断の石和川で鵜飼を業としていたため亡霊となったといい、聖人は、法華経を一石に一字ずつ書いて水底に沈めて供養し、亡霊を成仏させた。 川施餓鬼の始という。
この話はかなり古く成立したと思われ、鎌倉時代末期には、榎並左衛門五郎作、世阿弥改作の謡曲鵜飼」が成立している。
初め日蓮聖人による供養塚が築かれ、その後本覚坊日養が鵜飼堂を、日梵が明徳元年(一三九〇)現在地に堂宇を建て、現在の山寺号に改めた。
現在、境内西方に鵜飼堂があり、鵜飼勘作の墓と伝える五輪塔が納められている。
たびたびの火災により、寺宝の類は全く失われたが、三門が慶安年中(一六四八-五二)、仁王門が寛政年間(一七八九-一八〇一)、本堂は明治初年の建立である。

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