妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

三門

さんもん #248

三門

さんもん

(1)門の形式のひとつで、中央の大きな門と左右の小さな門との三門を連ねてひとつとしたもの。
寺院に取り入れられると、寺院仏殿前の門を、形式に関わらず三門と呼ぶようになった。
飛鳥・奈良代の寺院では寺域の四面に築地塀(ついじべい)がめぐり、その各面に門が開かれた。 これらの門には南大門など方位による名がつけられていた。
また伽藍には回廊が設けられ、その正面には中門が開かれた。外郭の門は総門と呼ばれた。中門は後に三門(山門)と称された。三門三解脱門の略で、山号額を掲げることが多い。また中門や三門は二重門、築地塀に開く門は八脚門というのが一般的であった。
二重門というのは屋根が上下二重になっている門のことである。 五三戸ち正面五間、側面二間で、中央三間を扉構えとして通路にしているのが正規の姿で、三間一戸または三間三戸は姿のまとまりがく、無な縮小型というべきである。
八脚門というのは、一重、切妻造の門で、その特徴は、桁行三間、梁間二間の平面で、中通りに一間の口を構えた三間一戸になっているために、前後の通りには各四本ずつ、計八本のが立っている。 このため八脚門と呼ばれる。
四脚門(四足門)は平安代の貴族の寝殿造の門として考慮されたようであるが、当僧侶の中には貴族出身も多かったので、その僧房に用いられ、これがひいては寺内の小寺院(塔頭)にも用いられるようになった。 中通りの二本の円のほかに、前後に二本ずつの控が立つので、四本の控となる。 控は殆ど面取り角である。 本宗においては市川市法華経寺・京都市宝塔寺の四脚門が共に指定重要文化財となっている。
(2)三解脱門のこと。山門に同じ。
《『史大辞典』六巻「三門」「山門」の項》

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