妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

 #2245



鎌倉時代には桟唐戸が造られ始めたので、は前代の板戸のように単純でなく複雑なものになった。
平安代から用いられていた六葉座の金具は室町代までは確かにあるが、その後は簡単な六葉になったものの如くで、主として四葉金物が流行した。
また八葉金物は平安代までは「出八雙」であったが、鎌倉代から「入八雙」ができ、以来、両方の八雙金物が存在した。
なお桟唐戸は組立式である故、大きな材料がいらないのと、狂いの少ないなどのいい点がある上、見たところも装飾的なので、後世は板唐戸は門に用いられるくらいで、あまり流行していない。
なお桟唐戸ではの上の方の広い間には「連子」「盲連子」「花狭間」などを入れて装飾するのが鎌倉・室町代に多くなり、桃山・江戸代になると更に装飾的になって牡丹・唐草などの彫刻を入れるようになる。
一般に吊元の回転軸は上下とも特殊な木製の「藁座」に入れるのを通例とする。
框と桟の交差点につける飾金具も代の下るに従って変化に富んだものとなり金具に更に金具を打つものまで出ている。
綿板面に彫刻が多用されるのも桃山代以後のことである。
に漆をかけ彫刻を極彩色にするのも同代以後の特色である。
《『史大辞典』一〇巻「(とびら)」の項》

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