妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

道理

どうり #4975

道理

どうり

(1)物のあるべき義。
がらのみちすじ。
正しい論。
ことわり。
生滅変化する一切万有をつらぬいている法則
(2)次第。
わけ。
(3)人の行うべき正しい道。
(4)歴史的変遷の展開過程。
慈円の『愚管抄』では歴史の根底にこの「道理」を置き、ここではあらゆる国々に通ずる普遍的理法というのではない。
以上のように道理には種々の意味があり、日蓮聖人は「道理」の語を多く使用されているが、その場合には(1)の意味が多い。
またとくに道理とは、理証・文証・現証三証具足のうちの、証にあたる。
例えば『安国論御勘由来』には「日蓮世間の体を見て、粗(ほぼ)一切経を勘るに、御祈請験(しる)し無く凶悪を増長するの由、道理文証これを得了んぬ。終に止むこと無く勘文一通を造り作し、其の名を立正安国論と号す」(定四二一-二頁)とあって、一切経を閲覧されることによって、凶悪を増長する根本的なことわり、法則と文証とを感得されたということで、(1)にあたる。
また倫的な意味では『開目抄』に「賢王の世には道理かつべし。愚主の世に非道先(さき)をすべし」(定五四九頁)とあって(3)に当る。
《『遺文辞典』歴史篇「道理」の項》

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