五段法
五段法
ごだんぽう
言説布教における話の構成(組立)を、五段に分けて示した組織法のこと。
即ち、讃題(経文聖句)・法説(教理解説)・譬喩(教理に当てはまる譬え話)・因縁(信仰物語)・結勧(結論)または、挨拶・端緒・綱領・例証・結論をいう。
元来、法華経の説法形式は、天台の科段の如く法説・譬説・因縁説という三段法を基本としたものであるが、実際の場では法説の前に讃題を置き、因縁説の後に結勧を求めて讃題・法説・譬喩・因縁・結勧として伝えられてきた。
この形式は法華経が三世諸仏説法の儀式といわれる如く、前半に本論を配し、それを頂点として徐々に具体化する、いわば論理的形式をとるものである。
そのため説法への導入に困難さを生じ、ここに形成されるのが、中間に本論を置く挨拶・端緒・綱領・例証・結論という五段法である(特別円環五段法については省略す)。