綱脇龍妙
綱脇龍妙
つなわきりゅうみょう
(一八七六-一九七〇)
救癩福祉事業功労者。
明治九年一月二四日福岡県宗像市玄海町(旧池野村)に生る。
福岡県法性寺の貫名日良について得度す。
明治三八年(一九〇五)夏、東京哲学館(現東洋大学)の学生のとき、身延山に参詣して三門付近に群がる癩患者(ハンセン氏病者)の悲惨な姿を目にして、その救癩を生涯の事業と決意した。
翌三九年一〇月「身延深敬園」を設立して、日本最初の私立救癩施設に手を染めた。
大正九年(一九二〇)七月財団法人の認可、昭和二二年(一九四七)生活保護適用施設となった。
設立以来六五年、法華経常不軽品の「我深敬汝等」の精神を、身をもって具現した事業で、辛酸難苦の道であった。
昭和二八年厚生大臣表彰。
同三二年藍綬褒章。
同三四年大僧正。
同三八年日蓮宗臨時管長、同三九年勲四等旭日小綬章。
同四三年仏教伝道文化賞。
身延町名誉町民。
昭和四五年一二月五日遷化す。
寿九五歳。
法号深敬院日琢上人。
横須賀大明寺六〇世。
《『綱脇竜妙遺稿集』、『山梨の社会福祉二十年史』、『身延町誌』、『国史大辞典』四巻「救らい事業」・一四巻「癩(らい)」の項、小野文珖『昭和法華人列伝』、浜島典彦『お題目と歩く―近世・近現代法華信仰者群像』》