妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

空存

くうそん #4361

空存

くうそん

俗姓は鮎沢氏。 甲斐山梨郡(山梨県甲州市)の人。
休息山(安山)立正寺二世式部阿闍梨日乗と同族の縁をもち、慈覚大師円仁の流れを汲む天台宗の僧。
幼少にして学を好み、顕密両教を兼修して法の位に昇る。
駿河駿東郡岡宮(静岡県沼津市)の地に住したが、建治二年(一二七六)和泉(いずみ)阿闍梨日法(中老僧)の教導による日乗(山梨郡北原=甲州市勝沼町の真言宗金剛山胎蔵寺の主)の改宗を伝え聞いて自らも日法に帰依、次いで身延の日蓮聖人のもとに投じて弟子となる。
名を蓮明阿闍梨日春と改める。
弘安四年(一二八一)四月五日、日蓮聖人より曼荼羅(光長寺蔵)を授与され、のち応長元年(一三一一)二月自ら願主となって岡宮の地に一間四面の仏堂を造立。日法の徳を請いで開山とし、日乗を二世、自ら三世となって光長寺とする(現・法華宗本門流大本山光長寺、当派では日蓮聖人を開祖と仰ぎ、日法・日春を同二祖となす)。
弘安一〇年(一二八七)六月平康頼著『宝物集』(光長寺蔵)を書写。
応長元年三月一六日岡宮で遷化。 寿不詳。
著書に『無益外道行集』(正本光長寺蔵)、消息『与光尊御房書』がある。
《『本化別頭仏祖統紀』(光長寺寺記)》

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