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百二十妙

ひゃくにじゅうみょう #4197

百二十妙

ひゃくにじゅうみょう

「百二重妙」とも。天台大師は『法華玄義』に妙法蓮華経の五字を解釈するにあたり、名・体・宗・用・教の五重玄義を説くが、その名玄義の段に明かされる法門
ち「妙」を釈するにあたって、一妙に百二十重を論ずるのであるが、その数は次のようである。
迹門本門にそれぞれ妙があるが、その二妙に衆生法妙、仏法妙、心法妙の三法妙があって、その各々に迹門の十妙、本門の十妙を具し、迹門の三十妙と本門の三十妙を合わせて六十重の妙となり、更にその本迹の六十妙の一々に相待妙・絶待妙の二妙を有することから、百二十妙となるのである。
なお原文を示すと「別して妙を釈せば三と為す。若し鹿苑の三麁より鷲頭の一妙は皆迹中の説なり、迹に約しては十重に関して妙を論ず。此の妙に迹あり本あり。本は元初に拠る。元初の本妙、十重に妙を論ず。迹本倶に是れに依て観を作す。観復十重有りて妙を論ず。迹中に衆生法妙、仏法妙、心法妙有り、各十重合して三十重なり。此れ衆経と妙を論ずるに同有り異有り。本中の三十妙は衆経と一向に異る。此の六十重一一にまた待妙絶妙有り。ち一百二十有り」(正蔵三三巻六九七頁b)と釈されている。
なお日蓮聖人は『法華題目鈔』(定三九七頁)に、百二十妙を次のように示されている。
迹門も一妙と本門の一妙と分けて二妙、迹本二門に開いて二十妙、この二門に三法妙を具すことから合して六十妙
この迹本二門の三十妙ともとの十妙を合わすれば迹門本門に各々四十妙があり、それに観心四十妙を加えて百二十妙とされている。
《『遺文辞典』学篇「百二重妙(ひゃくにじゅうのみょう)」》

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