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理顕本

りけんぽん #4127

理顕本

りけんぽん

事成顕本に対する語。
本門寿量品には始成正覚を開除して報身為正の久遠本地が顕示されているが、これを事成顕本といい、十界の無作本覚を顕すことを理顕本という。
理顕本義の場合、寿量品の文上の久遠実成は仮説であって、寿量品の文底に理本覚たる永遠の理法(法身)を開顕するのが真意である。
それ故に十界および森羅三千はこの永遠の理法の顕現であるために、十界そのままが常住であると肯定することが理顕本の特質である。
この立場は本覚思想の特徴であり、理凡夫の絶対肯定、森羅三千の肯定となるのである。
中古天台の書である『三十四箇事書』には「理の顕本とは、地獄を地獄と云ひ、餓鬼を餓鬼と云ひ乃至仏菩薩を仏菩薩と云ふなり。本より十法界常住の故に、十界を改めず本体を云ふ。実の顕本と云ふ」とある。
日蓮聖人滅後にはこの理顕本を正意とする教学者があるが、聖人の教学は釈尊の久遠実成、実修実証の仏をあくまでも媒介とするのであって、単なる理法身を正意とする理顕本義は聖人の正意ではない。

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