日諦(水戸檀林)
日諦(水戸檀林)
にったい
(生没年未詳) 字は建立、水戸檀林の学徒。
事歴不詳。
同学の玄得日耆と共に『新撰祖書目次』『高祖年譜』『高祖年譜攷異』(何れも安永八年=一七七九刊)を著した。
聖人五〇〇遠忌の報恩のため、杖をひいて聖人の霊跡を歴訪し、自らの見聞によって先哲の諸著の長所を採り編纂したもので、祖伝中の白眉と称せられ、六牙院日潮の『本化別頭仏祖統紀』、境持院日通の『祖書証義論』と共に、本宗の三大史書と称せられる。
日諦は本尊論では、本尊に教観の二門を分ち、教門では人法の勝劣を論じ、観門では人法一体を説く。
即ち、教主釈尊と所説の寿量の大事を人法に分別して能所の勝劣を論じ、また一幅紙中の首題の法と列次の諸尊を、法と人に分けて不同勝劣を説くのを教門の本尊とし、首題と十界の差別を超えて、十界がすでに本有無作の三身であるから、法と仏との間に優劣を見ないのを観門の本尊とする。
日諦の意は観門本尊にあり、この教観人法の分別は『綱要』にも大きな影響を与えている。
《『日本仏教人名辞典』「日諦」の項》