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日蓮宗宗学全書

にちれんしゅうしゅうがくぜんしょ #2982

日蓮宗宗学全書

にちれんしゅうしゅうがくぜんしょ

全二三巻。
大正一〇年(一九二一)日蓮聖人聖誕七百年を慶讃し、「日蓮宗宗学全書刊行会」(会長・風間随学=一八六一-一九三八=日蓮宗大学学長)の名において、富田海音(一八六〇-一九二三)等の発起、編纂により刊行された。
日蓮聖人門下各派の旧記古書名著論述の蒐集全書本。
大正一〇年より逐次刊行され、その、富田編集長の遷化、関東大震災、宗費予算の削減等、幾多の困難を乗り越えて、ようやく大正一五年に至って全一八輯が完成した。
その趣旨は、「今ヤ明春聖誕七百年ヲ迎ヘントスルニ当リ、既集ノ秘什宝策ヲ公刊シ、以テ宗学ノ全系ヲ一部ニ統ベ、各派ノ法流ヲ一帙ニ収メ、一ハ以テ根本的各派統合ノ機運ヲ促進シ、一ハ以テ古書散逸ノ憂ヲ除キ、永ク宗学界ニ貢献スル所アラントス」(『上聖部』巻末趣意書)と述べられている。
門流に伝えられてきた古書論述を一同に活字化し、宗学研鑽の便をはかったもので、この全集こそ日蓮宗最高の学的資料集ということができる。
ただし、刊行限定わずか五百部で、戦後になると入手の方なく、学徒が一読することも困難になり、再刊が待望された。
そこで立正大学日蓮教学研究所では大学先師の遺志を継ぎ再刊を企画して、昭和三四年(一九五九)から稿を起し、初版本を写真版にして全一八巻、新たに史伝旧記の資料を集めて新組版五巻を追加し、昭和三七年全二三巻の出版を完了した。
第二次日蓮宗宗学全書刊行会は望月歓厚・坂本幸男その他の日蓮教学研究所授陣が参加している。
全書の内容は、第一上聖部、第二興尊全集・興門集、第三本門宗部、第四日蓮正宗部、第五顕本法華宗部一、第六顕本法華宗部二、第七法華宗部、第八本門法華宗部一、第九本門法華宗部二、第一〇本妙法華宗部一、第一一本妙法華宗部二、第一二不受不施講門派部、第一三金綱集上、第一四金綱集下、第一五朝師御書見聞一、第一六朝師御書見聞二、第一七朝師御書見聞三、第一八史伝旧記部一、以下新加史伝旧記部五巻、となっている(昭和四三年版による)。
日蓮団最大の宝策であろう。
今日、文献のさらなる発掘と増補刊行が要請されていよう。

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