妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

日燈(波羅蜜)

にっとう #2812

日燈(波羅蜜)

にっとう

(一六四二-一七一七)
字は慧明、波羅蜜と号す。
は恵藤氏、三河(愛知県)の生まれ。
初め律宗の慈任によって出家、智岸と称す。
その後省我律師この者の秀れたるをみて、二四歳の寛文五年(一六六五)三月一日、元政のもとに紹介す。
三年にして師元政の死去に接し、京都瑞光寺を継承す。
日燈は草山の忠実なる祖述者で、特に『草山清規』一篇は元政の遺風を法規にし、修行の心地および行儀を述べたものであり、草山一門の修行の綱領としたものである。
これ以外にも著書は多く『三大秘法弁』同『追加』『宗門緊要』『法花戒体論』等あり、また『要路会註』『草山集抄』などもある。
日燈は持持律に厳しく、常に止まざる求道の精神をもって、法華律といわれた草山の規範を整し組織化をなしたといえよう。
なお、元政が母に養された如く、日燈もまたよく母(妙月)に仕え、寛文一〇年(一六七〇)には母とともに身延に参詣。
享保二年(一七一七)元政の五十回忌を修し、その年の八月微疾に罹り、死期の近付いたのを知って、故郷に帰る人のように喜んだという。
そして九月一一日、「本有生死、無去無来、泰然坐了、妙法蓮台」の遺偈と和歌一首を書して、翌一二日化す。
世寿七六歳。
《『日本仏人名辞典』「日灯」の項》

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