日然(事妙院)
日然(事妙院)
にちねん
(一七九二-一八六二)
浪華八品講の開祖、事妙院と号す。寛政四年兵庫赤穂に生れた。
一〇歳で舜龍院日蒼について出家、枢璟と称す。
尼崎檀林に学ぶ、本龍寺日肇と同学と伝える。
師の日蒼に常従給仕していたが、日蒼が還俗し江戸八品講をおこした頃、日然は尼崎檀林に講じ堺顕本寺に住職し、浪華八品講を結成し在家仏教運動の育成を計る。
中島善右衛門、永吉敬助、岩佐屋利兵衛、武内清治郎らを教化し十数講を数え、日蒼寂後の八品講運動の総率として活躍する。
幕末の八品派の皆久論争に際して皆成派の論客として『三途成仏義』二〇巻を著し、本能寺日肇、無著日耀らと争う。
文久二年二月九日寂、七一歳、堺顕本寺に葬す。
著に前記の外、『寿量一品』並びに『一半破責抄』『御義口伝真偽論』『随問略答』『一部観心一致破斥要文』『十界皆成の諸文に依り獄畜成仏を証する事』『三途成仏両義和融編』等。