日本寺(千葉県香取市)
日本寺(千葉県香取市)
にちほんじ
千葉県香取市に所在。正東山と号す。由緒寺院の一つ。
正中・嘉暦(一三二四-二八)の頃、中山法華経寺三世浄行院日祐が総州弘通の折、領主千葉胤貞の帰依を得て東福寺を創建し、胤貞の猶子日胤を住持とした。正東山日本寺の興起である。
更に天正年間(一五七三-九二)に至り、日本寺第一三世として入寺した法華経寺一〇世賢聖院日俒は、北条氏の帰依をえて寺領を拝し、別に一寺を建立して寺号を正東山日本寺と改めた。
日俒がその山号を正東院としたのは、法華経寺を正中山、肥前光勝寺を正西山と号し、当山を加えて三山一寺たらしめんとしたからである。
天正一九年(一五九一)には徳川家康より朱印を受け、日俒没後は一時、瑞光寺と称した。
しかし慶長四年(一五九九)、飯高檀林四世化主慧雲院日円が当山にすすむや、瑞光寺をまた正東山日本講寺と改め、ここに学室を構えた。これを中村檀林と称し、飯高檀林と対峙して繁栄し、多くの学徒を教育した。
《影山堯雄『諸檀林並親師法縁』》