日月燈明仏
日月燈明仏
にちがつとうみょうぶつ
略して灯明仏ともいう。
過去世に出現して法華経開説の先例をなした仏。
法華経序品に「爾時に仏有す、日月燈明如来、(略)初仏後仏、皆同じく一字にして、日月燈明と名け十号具足したまえり。説きたもう所の法初中後善なり」とあり、初中後善の仏は皆灯明仏なることを示す。
そして、二万の灯明仏がおり、最後の灯明仏に文殊師利は師事した。その際、今と同じ瑞相が見られ、そののちに法華経が説かれた。この時の経験により、今もまた法華経が説かれることを予言する。
この仏の光明は天にあっては日・月であり、地においては灯明であるように世界を照らしたことからこの名がつくのである。
日蓮聖人遺文中『報恩抄』の「大日如来・日月燈明仏・燃燈仏・大通仏・雲雷音王仏、是等も又名の内に其仏の種々の徳をそなへたり」(定一二四一頁)の文に見られる。