瑞相
瑞相
ずいそう
pūrva-nimitta奇瑞相、前兆。
法華経序品で釈尊は、四衆に囲繞せられて、『無量義経』を説き、この経を説き終って無量義処三昧に入られた。
そのとき天から曼陀羅華・摩訶曼陀羅華・曼殊沙華・摩訶曼殊沙華が仏および諸の大衆の上に散じ、仏国土全体が上下四方に六種に震動した。そして更に仏の眉間白毫相から光が放たれ、一万八千の仏国の上は有頂天から、下は無間地獄までが明らかとなり、それぞれの仏国土では、六道の衆生、諸仏、諸仏が説かれた教え、比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷の四衆達の修行し、悟りを開いている様子、菩薩達の様子、諸仏のうち般涅槃された仏、般涅槃のあとに、仏舎利を供養して七宝の塔が建てられたことなどが、すべて見られたとあることを指す。
大事な法門が説かれる前に、人々の心をひきつけるために顕される奇蹟。
日蓮聖人は『瑞相御書』などで、「去る正嘉・文永の大地震、大天変」を末法に南無妙法蓮華経が広宣流布するための瑞相と見られた。
《『遺文辞典』歴史篇「瑞相」の項、『日蓮辞典』「瑞相」の項》