燃燈仏
燃燈仏
ねんとうぶつ
他に錠光の名がある。
釈尊に授記した仏。
法華経では、序品によると、この仏は最後の日月灯明仏の八王子の末子で、父の高弟である妙光(文珠の前身)に従って修行する。
「日月燈明仏の八子、皆妙光を師とす。妙光教化して、阿耨多羅三藐三菩堤にそれを堅固ならしめこの諸々の王子、無量百千万億の仏を供養し皆仏道を成ず。その最後に成仏したもうもの燃燈と名く」とあり、また寿量品に「亦余処の百千万億那由他阿僧祇の国に於ても衆生を導利す。諸々の善男子是の中間に於て我れ燃灯仏等と説き」とあり本仏釈尊の分身であると説く。
日蓮聖人遺文中『兵衛志殿女房御書』に「昔儒童菩薩と申せし菩薩は、五茎の蓮華を五百の金銭を以てかいとり、定光菩薩を七日七夜供養し給ひき」と示され、「結句、儒童菩薩は今の釈迦仏」(定一二九三頁)と説かれ、燃灯仏は釈尊因位の時は師であり、また寿量品の立場では分身であることが見られる。
《『遺文辞典』歴史篇「燃燈仏」の項、『岩波仏教辞典』『図説仏教語大辞典』「燃燈仏」の項》