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敗種

はいしゅ #2311

敗種

はいしゅ

二乗を弾呵した語の一つで「敗根」ともいい、草木の根・種子の腐敗したことをいう。
法華経以前の諸経で、声聞・縁覚の二乗が絶対に成仏出来ないことを腐敗した草木の種子に喩えた語。
維摩経』に「此大乗に於て敗種の如し」とある。
ち二乗が小乗灰身滅智の小果に安じて、更に無上菩提を求める志を起さないから、これを弾呵し、草木の種子の腐敗せるが如しと譬えたのである。
爾前の権大乗教で永不成仏とされた二乗も、法華経に来たって悉く成仏せしめる「二乗作仏」の法門を喩えて「再生敗種」という。
ち法華経迹門において、諸大乗経の二乗不作仏の義を打ち消して、二乗作仏の真実の義を開顕したことは、敗種が再び生ずるようなものであるという。
死せる者を治し、蘇生させるのは「妙」の一字の徳であること、法華経の力用を表す語。
《『遺文辞典』教学篇「敗種」の項、『岩波仏教辞典』「敗種」の項》

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