しょうしゅ
「焼種」とも書き、焼いた種のこと。
『方等陀羅尼経』で、文殊師利菩薩が舎利弗を弾呵して四種の喩えを挙げた中の一つで「焦種芽を生ずるや不(いな)や」とある。
即ち声聞・縁覚の二乗の仏性を焦種に喩え、灰身滅智の小乗法に執着し、自己の解脱のみを求めて化他の行を欠く二乗は仏種を殺すものであるから、焼けこげた種が決して芽を生ずることがないと同じように、永久に成仏出来ないと説かれている。
「敗種」というも同じ。
法華経以前の諸経に二乗の成仏を否定する文証として『開目抄』等に引用されている。
《『遺文辞典』教学篇「焦種・燋種・焼種」の項》