感応の縁由
感応の縁由
かんのうのえんゆ
感応とは一般に神秘の霊験をいい、人により五感に色々に作用する。
縁由とはその依て来る所の因縁をさす。
法華経の行者が一心に修行祈念するとき、声の響きに応ずるごとく顕加冥護が現れるが、そのよってきたる根本は仏力と法力(妙法の力)である。
本仏の大慈悲力が法華経を通して強信の行者によって開顕せられるので、いかに熱烈に法華経を修しても、本仏を忘れて邪神・邪義をまつったのでは邪道であり、謗法の罪は免れない。
感応の根本の縁由は、仏法僧の三宝一体不二なることを悟り、法華経の行者たるものは、聖人の示された本門の三秘に絶対の崇信を捧げて祈念することが肝要である。
その境智冥合する時、本果妙として感応が現れる。
先師は修法道にたずさわる者が安易に雑乱勧請(ぞうらんかんじよう)に赴くことを戒めて、特にこのことを強調された。
《『加持病患祈祷肝文抄』》