妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

雑乱勧請

ぞうらんかんじょう #5172

雑乱勧請

ぞうらんかんじょう

信仰の主軸となる本尊と共にそれに関係ないものまでまつり、またあがめること。
例えば久遠成院日親(一四〇七-八八)は『伝燈鈔』の中で、この本尊の雑乱をきびしく糾弾するに及んでいる。
尊門流の住本寺の末寺で、特に出雲、石見方面の諸末寺の作法は論外の紊乱であったらしく、出雲の馬木の寺は開祖日尊自身が改宗させた寺であったが、この寺には弥陀三尊がそのまま安置され、仏壇の周りに障子を立て、正面に曼荼羅本尊を掛けていたという。
また九州肥前(佐賀県)松尾光勝寺の末寺でも、薬師如来等が安置されており、日親下向の際には、これを除いて本宗の本尊に改めたと記す如くである。
雑乱勧請は個人の欲望の充足のためである場合が多く、現代においてもこの点を厳に反省し、正信に立返るよう心掛けるべきであろう。

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