妙立寺(静岡県湖西市)
妙立寺(静岡県湖西市)
みょうりゅうじ
静岡県湖西市に所在。
延兼山と号す。
日什門流妙満寺派であったが、三派合同により現在は日蓮宗に所属。
霊蹟寺院である。
伝承によれば至徳二年(一三八五)秋、開基檀越、佐原常慶、内藤金平両名公用の旅すがら、遠州府中(現在の静岡県磐田市見付)の宿で図らずも、弘通中の日什の説法を聴聞し、深く感ずるところがあって、湖西の地に招請し、村民をして法雨に浴せしめ、翌三年日什によって、湖西市吉美東郷小山田(現在の吉見)に草創された。
創立四九年後、永享六年(一四三四)先の小山田より市内愛河(市内吉美川尻)に移転、現在は城山と呼ばれる所である。
その後、永禄一〇年(一五六七)今川氏真が境目城と称する出城を構築のため接収、換地として寄進したのが現在地の妙立寺である。
今川・徳川両家共に祈願寺として、七六石余の寺領を寄進する。
本尊は一塔両尊四士。
建造物は総門、寛文五年(一六六五)再建四脚門、粽柱形式、唐様建築になる。
本堂は延享四年(一七四七)に再建、正面五間、側面六間、総唐様建築式入母屋造り、昭和六年茅葺であったものを、茅入手困難の将来を考え、現在に見る銅板葺とする。
日蓮聖人真筆大曼荼羅を蔵す。
仏像の中で大黒尊天像は天文三年(一五三四)六月二四日、開眼となっているもので、湖西市文化財第一号に指定されている。
また嘉慶二年(一三八六)戊辰卯月一三日『為妙立寺本尊書之』の脇書のある、開山日什の真筆曼荼羅は創立年代を裏付ける資料として貴重なものである。