一乗寺(東京都台東区)
一乗寺(東京都台東区)
いちじょうじ
東京都台東区に所在。
もと藻原妙光寺末で、大法山と号す。
天正年間(一五七三-九一)の起立、開山は一乘院日僚(身延山久遠寺一七世慈雲院日新弟子)で元和三年(一六一七)一二月一七日に遷化。
天正の頃、関東三檀林の一つ、小西檀林が誕生し、一乘寺は当檀七三世奉性日永(一六三〇寂)の時代に縁寺となる。
正保(一六四四-四七)の頃「わらじぬぎの寺」と称し「藻原好み」の学徒の憩の場であり、入檀後の仲介連絡の機関として発展していった。
その後は、小西法類の中にあって、一乗寺法脈を形成していった。
寺中に真浄坊、真行坊の支院があったが、明和九年(一七七二)江戸丸山より出火類焼し現存していない。
また境内には「谷中の化け松」と呼ばれる老松があったが現存していない。
なお江戸時代中期の折衷学派の儒学者太田錦城(一七六五-一八二五)の墓がある。
《『御府内備考』続編一二八巻「寺院部」一〇三、影山堯雄『小西法縁史』、宮崎英修『日蓮宗徒群像』》