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三因仏性

さんいんぶっしょう #137

三因仏性

さんいんぶっしょう

衆生となるべき三種の成因。
(1)正因仏性(一切衆生が本来的に具えている仏性一念三千の真)、
(2)縁因仏性(知識に聞き、経巻を学ぶ等して智恵を縁助するすべての善根功徳)、
(3)了因仏性(潜在する真理を照らして顕しだす智慧。仏果にまで現成決了する智慧)
をいう。
聖人は法華経だけが本有三因仏性を説くとみて、仏性論の上からも法華経の優越性を説くが、この三因も『本尊抄』に至っては「仏種子」と換言され、これを「一念三千の仏種」「釈尊の因行果徳の二法」といって、妙法五字に具足せしめ、この五字を受持することによって釈尊の因行果徳の二法が譲与されると論じられる(定七一一頁)。 仏性の問題については衆生が本来具有しているものとしてでなく、法華経を縁として仏種を今生に植えつけるところに法華経修行の意義があると示されるのである。
また、智顗三因仏性について『法華玄義』巻五に「真性軌即是正因性、観照軌即是了因性、資成軌即是縁因性」と述べ、三因仏性がすなわち三軌(法華経を弘通するための三種の心得)と述べている。
《『遺文辞典』教学篇「三因仏性」の項、『天台学辞典』『岩波仏教辞典』「三因仏性」の項》

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