三光天子
三光天子
さんこうてんじ
日天子、月天子、明星天子の総称。
太陽、月、星は大空にあって我々の生活に最も関係の深い天体である。
天から光をもって我々を守り、天界に属すので天子とよばれる。
日天子とは密教で十二天(地天・水天・火天・風天・伊舎那天・帝釈天・焔摩天・梵天・毘沙門天・羅刹天・日天・月天)の一つ。
太陽を神格化した名称で、日宮天子・放光天子ともいい、法華経では宝光天子という。
日宮天に住し四天王に属する。
帝釈天の内臣、または観音・大日の化身ともいう。
諸の星衆・七曜・九曜・遊空の一切光神をおさめる。
三光天子の第一である。
月天子とはバラモン神話から仏教に入って来た転入神の一つ。
密教で十二天の一つ。
月を神格化した名称で、月を宮殿としてその中に住み、四天下を照らす神で、帝釈天の内臣であり、大勢至菩薩の化身ともいう。
月天・月宮天子・宝吉祥天子・月神ともいい、法華経では「名月天子」という。
日天子と共に序品列座の聖衆である。
諸の住空の二八宿・十二宮神・一切宿衆をおさめる。
衆星の中の第一である。
明星天子とは星を神格化した名称をいう。
日蓮聖人は『四条金吾殿御消息』のなかで、「三光天子の中に月天子は光物とあらはれ、龍口の頸をたすけ、明星天子は四五日已前に下て日蓮に見参し給ふ。
いま日天子ばかりのこり給ふ。
定て守護あるべきかと、たのもしたのもし」(定五〇五頁)と述べ、三光天子の守護は必ずあると確信されていた。
《『法華験家訓蒙』、『法華辞典』、『遺文辞典』歴史篇「三光」「三光天子」の項、『日蓮辞典』「三光天子」の項》