四十四箇本山
四十四箇本山
しじゅうしかほんざん
総本山身延山久遠寺、四大本山・池上本門寺、京都妙顕寺、本圀寺、中山法華経寺ならびに京都妙伝寺、小湊誕生寺など三九ヵ寺の本山を総称したもの。
明治五年(一八七二)九月に身延久遠寺・池上本門寺・京都妙顕寺・同本圀寺・中山法華経寺の間に「五山盟約」がなされ五山をもって大本寺と定めたのに引続き、同八年六月の本山会議にて総本山・大本山の別が立てられ身延山久遠寺を祖山とすることを確認、同一一年四月の第一次本山会議で身延を管長受持の寺に決定した。
この後、同一七年八月の第三次本山会議では四十四ヵ本山の住職から管長を選ぶことにし「管長ハ総大五山以下、四十四ヵ本山住職中ヨリ投票公選シ、満三ケ年ヲ任期ト定ム」(宗制第三条)とした。
しかし同二一年八月、管長三村日修は諮問総会で、この条項を廃し「管長ハ総本山住職ノ受持トス」との改正原案を提出、総大五山の住職から管長を選挙することに決定した。
これらの動きは、互いに分立する四十四ヵ本山の状況を身延中心による四十四ヵ本山の協同体制へと転換させる意図を具体化するものであった。
《『祖道復古』、『近代日本の法華仏教』、『日蓮宗読本』》