小湊
小湊
こみなと
千葉県天津小湊町。
千葉県安房郡(現・鴨川市)の北東部、外房の漁港である。
昭和三〇年(一九五五)二月一一日小湊町と天津町が合併し現在の町名になった。
日蓮聖人誕生・出家の霊跡で誕生寺・清澄寺、その他日蓮聖人にかかわる様々な霊地・霊跡が伝説・伝承となって存する。
日蓮聖人は文永一一年(一二七四)五月に身延山に入り庵室を構えた。
文永一二年二月一六日、房州の領家の新尼・大尼より「あまのり」の供養を受けた聖人は、その書状『新尼御前御返事』に「古郷の事はるかに思ひわすれて候つるに(略)う(憂)くつらし。
かたうみ(片海)・いちかわ(市河)・こみなと(小湊)の礒のほとりにて昔見しあまのりなり」(定八六五頁)と「こみなと」を思い出され、父母への涙とどめがたき胸中を吐露されている。
《『遺文辞典』歴史篇「小湊」の項、『国史大辞典』六巻「小湊」の項》