妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

勝諺蔵

かつげんぞう #885

勝諺蔵

かつげんぞう

(一八四四-一九〇二)
三代目の勝諺蔵。 歌舞伎狂言の作者。
江戸浅草に生れ、三代目瀬川如皐の門に入り、中村座、若大夫座及び大阪角座の狂言作者になった。
合作を含めおよそ三〇〇余の戯曲を書いた。
特筆すべきものは、明治一四年(一八八一)に舞台にのせた戯曲『日蓮大菩薩真実伝』である。 大阪中座にて同年一〇月、中村福助(のちの梅玉)の日蓮聖人により演ぜられ「福助の日蓮記」といわれて評判をよんだ。
この作品は、小川泰堂の書いた『日蓮大士真実伝』を脚本化したもので、明治期における最初の本格的な一代記の戯曲といってよく、日蓮大菩薩の偉大さ、超人ぶりを伝記と伝説とを折込みながら浮き上がらせた。
一二幕二三場からなり、誕生から一挙に清澄山虚空蔵堂の場や両親授戒の場を経て『立正安国論』差出し、伊豆流罪、小松原法難、竜口法難、佐渡塚原三昧堂の場などを設定し、法難を中心に師弟の情愛や信者への化導を示している。

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