勝妙の大果報
勝妙の大果報
しょうみょうのだいかほう
行業の因に報いた、すぐれて妙なるゆゆしい結果の意。
即ち仏果ともいえるものである。
『祈祷経送状』に日蓮聖人は「(略)法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く一切法華経に其身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息炎延命にして勝妙の大果報を得(略)」(定六八九頁)とされている。
本書は病弱な最蓮房から息災延命の祈祷の法を問われたのに対して、聖人が送られた『祈祷経』の副状といわれる。
しかしひとり最蓮房にとどまらず、仏道修行する者にとって勝妙の大果報を得ることは、その大きな目標である。
そのためには法華経を信じるにあたって、自身の肉体も精神も、または内心外相すべてをあげて法華経に任せ奉って仏の金言のごとく修行することが絶対条件であるとされている。
法華経提婆品に「若し人天の中に生れば勝妙の楽を受く」とあるが、実智の中に安住して、大海のごとき安らかな心の境地となることを“勝妙の法楽”といい表しているのである。