きとうきょうおくりじょう
文永一〇年(一二七三)正月、日蓮聖人が佐渡一谷にて最蓮房に宛てて送ったと伝えられる書状。
日像の『祈祷経之事』に本書の抄写があり、親撰であることは疑いない。
この書は病弱の最蓮房からの「息災延命の法如何」との質問に答えて、日蓮聖人御自身が毎日読誦されている法華経の肝文を抄録し、『祈祷経』と名付けられた書を送られた時の副え状である。
この送状には「法華経の行者が大難に遇うこと」、「山篭の可否」、「息災延命の祈祷の方法」、「正法の行者の持戒」の四点に対する教示も含まれている。
《『遺文辞典』歴史篇「祈祷経送状」の項》