妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

六種震動

ろくしゅしんどう #764

六種震動

ろくしゅしんどう

奇瑞の中の地動瑞をいい、大地が六種に震い動くこと。
法華経序品には「普くの世界は六種に震動す」とみられる。
『大般若経』八によると「動・起・踊の三種は是れ形なり、震・吼・撃の三種は是れ声なり」と、形と声それぞれに三種の計六つの変動あることが示されている。
動とは搖颺(ようよう)して安からざること。
起とは下より高きに升(のぼ)ること。
踊とは鱗壟(りんろう)凹凸して六方出没すること。(いきなり隆起すること)
震とは隠々として声あること。
吼とは砰礚(ほうかい)、響を発すること。(震動の音が強烈なこと)
撃(または覚)とは扣打することで衆生を刺激して覚悟せしむることと説かれている。
六種はまた動・踊・震・撃・吼・爆ともいわれるが、これは新旧両訳の相違による。
更に六種には各々三類あるといわれ、動に動(一所が動ずること)、徧動(四下が動くこと)、等徧動(大千界が動くこと)の三があり、余の五種も然りという。
日蓮聖人は『瑞相御書』の中でがどの経を説くにも六種動が起きるが法華経のは特に大きく長かった。
しかも本門が説かれるための多宝涌出、地涌菩薩の出現時は、迹門よりも大きく、神力品の十神力が現ぜられた時は更に大瑞で、末法流通を示すものであると述べられている。
《『遺文辞典』教学篇「六種震動」の項》

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