高野山(和歌山県伊都郡)
高野山(和歌山県伊都郡)
こうやさん
和歌山県伊都郡高野町に所在。
略して野山といい、比叡山延暦寺を北嶺というのに対し南嶺・南山・南嶽ともいう。
弘法大師空海が開創した所で、高野山真言宗の総本山金剛峯寺の山号、山内には一一〇余の寺院がある。
空海は大同元年(八〇六)入唐帰国の船中で高野山開創を発願し、弘仁七年(八一六)六月嵯峨天皇に「紀伊国伊都郡高野の峯にして入定の処を請け乞ふの表」を奉って、勅許を得た。
伽藍の建立は弘仁一〇年(八一九)頃の講堂に始まり、東西両塔・経蔵・准胝堂・瑜祇塔・鐘楼・食堂など、いわゆる七堂伽藍は第二世真然の時代までに、ほぼ完成したといわれている。
以後、朝廷や貴族、権力者の帰依を受け、特に寛治二年(一〇八八)を初めとする四度に及ぶ白河上皇の行幸以来、朝廷の登山がたびたびあり各地に寺領をうるに至った。
日蓮聖人が清澄寺での勉学を終え、鎌倉に学び、さらに京にのぼり、比叡山を中心として高野山で研鑽した事は『妙法比丘尼御返事』に見える。
《『遺文辞典』歴史篇「高野山」の項、『岩波仏教辞典』『国史大辞典』五巻「高野山」の項》