顕実寺(千葉県香取郡)
顕実寺(千葉県香取郡)
けんじつじ
千葉県香取郡多古町に所在。
法王山と号し、中山の法宣院日英が開基した。
もと法華経寺の末寺。
檀林が開かれ、多くの学匠を輩出。
江戸時代に不受不施義が唱えられたとき、池上本門寺の長遠院日樹を支持した中心的存在でもあった。
寺伝によれば、大同三年(八〇八)、不思議法師の創建で、文永年間(一二六四-七五)に日蓮聖人が弘通の折、当寺に泊り、住僧円巍を教化改宗させ、日巍と改め、現在の寺号になったという。
正中山法華経寺の配下にあって、鎌倉妙隆寺、片瀬龍口院(現・龍口寺)などと並び、末寺講演職の一つであった。
永正三年(一五〇六)、中山門流の学匠・常寂院日耀が檀林を開いた。
歴代の化主には、池上本門寺の長遠院日樹を始め、寂静院日賢、寿量院日遣、長遠院日遵、円融院日調、小湊の日運、碑文谷の日禅、平賀の日述、雑司谷の日了らが輩出し、いずれも日樹を支持して、上総の野呂檀林、養安寺檀林(碑文谷檀林)、下総の玉造檀林と並び、関東の不受不施義の拠点の一つであった。