撥遣式
撥遣式
はっけんしき
発遣とも書き、密教に於て修法が終って解界の後、勧請した仏を本宮に奉送し、また自心所観の仏を心内の本土に奉還することを指す語であるが、今は礼拝供養の対象として開眼入魂した仏菩薩像、曼荼羅、位牌、石塔などを修復する際、もしくは新調のために浄焚する際に行う魂抜きの供養法を指していう。
御宝前を荘厳することは常の法要の如くにし、魂抜きをする仏像等を安置する。
そして、その仏像が修復するものであれば浄鏡(未使用の鏡)二面を用意し、もし、浄焚(お焚き上げ)して新調するための魂抜きであれば、散華の華葩数枚を華籠に盛り用意しておく。
式次第は広略適宜であるが、例示すれば、(一)道場偈、(二)三宝礼、(三)勧請、(四)開経偈、(五)読経(要品等適宜選読のこと)、(六)唱題、(七)回向、(八)撥遣作法(修復する形像の場合には「願わくば、しばらく鏡中にうつりて本土に還帰し給わんことを」と、また新調のため浄焚する形像の場合には、散華して「この華台に乗じてすみやかに本土に還帰し給わんことを」といずれも微音に唱えつつ祈念し焼香する)。
この作法を終って、(九)奉送。
となる。