妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

華籠

けこ #4621

華籠

けこ

衣裓(えこく)、華裓(けこく)、華筥(けろ)、花皿(はなざら)などの呼称もあり、法要の際の散華の華葩(はなびら)を盛るための具である。
このうち衣裓という名称は『法華経化城喩品』に「各以衣裓盛諸天華」とあるによっているが、これは、諸天が天衣の一部に華を蔵して空中より仏に散華供養したというもので、意味を転じて華を盛る具を衣裓と呼ぶようになったものである。
種類には竹製、金属製(うすい金属板をたたいて形をつくり、宝相華文などを透彫りしたもの)、木製、紙胎漆塗製などがあり、皿の下部三方に飾紐をつけてある。
この飾紐は或説によれば、瓔珞をかたどったものであるというが、色は青、赤、白の三色を用いている場合が多く、(稀には数種の色を交織にしたものもある)手に執るは赤色を向正面とし、青を左、白を右とするのが本宗の定めとなっている。
なお、華籠に経本、声明本、香盒等を載せて持つことも多いが、これは、あくまで便宜的なことである。
本来、華籠法要次第の中で「散華」の前に知堂が式衆に賦し、散華終ったならば撤するべきものであるが、現状はおおむね集会所で配って、昇堂退堂は各人が持つか、もしくは、予め経席に賦しておく方法をとっている。

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