三蔵教
三蔵教
さんぞうきょう
経蔵・律蔵・論蔵の三つを総称して三蔵という。
釈尊の入滅の年に、王舎城に五〇〇人の比丘が集り、大迦葉が司会者となって、阿難は釈尊から聞いた教え、優波離は律を暗誦して、仏説と違っていないかを確認した(第一結集)。
ここに経蔵・律蔵が成立し、論蔵は第三結集のときのモッガリプッタ・ティッサによる『論事』の編纂を始めとして、法に対する解釈(アビダルマ)が行われたことによって成立した。
これは小乗の三蔵教である。
しかし大乗にも経・律・論の区別はあるから、三蔵教は必ずしも小乗教の意味ではないが、天台大師は三蔵教を小乗教の別名とした。
即ち化法の四教で蔵教といわれるのがそれである。
これは安楽行品に「小乗に貪著する三蔵の学者に親近せざれ」とあるところから取材されたとされる。
《『遺文辞典』教学篇「三蔵教」の項、『岩波仏教辞典』「三蔵教」の項》