優波離
優波離
うばり
Upāliの音写。
優婆離・優波利とも。
釈尊在世中の十大弟子の一人で、持律第一といわれる。
釈尊が成道ののち、故郷に帰ったとき、シャカ族の阿那律・阿難・堤婆達多らの貴族六人は、教化を受けて出家の決心をする。
そのとき床屋である奴隷の優波離も同じく出家を希望するので、釈尊はまず優波離を出家させ、のちに六人を出家させて、阿難達の高慢さを去らせたという。
優波離がカースト最下層のシュードラ(隷民)出身でありながら出家を認められていることは、釈尊が分け隔てのない平等主義を貫いてカースト(四姓制度)を否定したことによる。
持律第一と称えられた優波離は、戒律に精通して教団内の様々な事件を調停し、第一結集の際には、釈尊の説いた戒律をとりまとめた。
《『遺文辞典』歴史篇「優波利」の項、『岩波仏教辞典』「優波離」の項》